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読む 飛鳥遊歩道 第三話・鬼の雪隠、俎~橘寺

読む 飛鳥遊歩道
第三話・鬼の雪隠、俎~橘寺

飛鳥遊歩道-3

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鬼の雪隠、俎板をあとにして、亀石から聖徳太子御誕生所(しょうとくたいしごたんじょうしょ)をへて、橘寺へと向かいます。

飛鳥ののどかな田園地帯を歩むウォーキングです。このあたりは、自動車もすくなく、道も舗装されていて安全で歩きやすいコースです。分岐点にきました。なになに飛鳥周遊歩道? 右に? 亀石方面はどちら? 迷いましたが真っ直ぐいきます。しばらく歩いていると、左に聖徳中学校、亀石の方向に向かっているようです。

「あ、菜の花?」12月なのに菜の花が咲くのかとおもいつつも、心がぱっと明るくなりました。飛鳥の道は、コースのいたるところに無料休憩所を見ることができます。地元の人達のおもてなしが、有難く感じられます。この四つ角を直進してと、みなさんここでも道に迷っています。わかりづらい所に道しるべ、「なになに、飛鳥の地酒右近橘、利き酒ができる」ようです。

大きなお地蔵「子供地蔵」さんが見えてきました、となりに無料休憩所があり、そのとなりに亀石です。ゆかいなお顔です。高さ1.2m、長さ3.6m、幅2.1mの花崗岩で作られたもので、下方の顔のような部分が亀にそっくりに見えることから、いつしか亀石といわれるようになったといいます。今は南西をむいていますが、西を向くと飛鳥が洪水になると言い伝えられています。

亀石を後にして、橘寺へ向かいます。亀石を通り越したウォーカーに出会いました。分岐点に来ました。この道を真っ直ぐに進みます。この道はレンタサイクルで回る人が多いのが特徴です。

(ひとのにぎわい)何かあるようです。ここが聖徳太子御誕生所です。古い石碑で下馬とあります。昔で言えば馬から下りてください、現在では自転車から下りてくださいということかな・・・・・。歩くと、感慨深いものがあります。この地で聖徳太子がお生まれになられた。ジーンときました。

すこし歩くと、橘寺が眼に入って来ました。橘寺は聖徳太子が開いたと伝えられたいるお寺で、境内では、善悪2つの顔をほった二面石を見ることができます。

次回は、斉明(さいめい)天皇の川原宮(かわらぐう)を寺にしたと伝わる川原寺跡を紹介します。