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読む 伊勢神宮 内宮・外宮 第二話・伊勢神宮 外宮

読む 伊勢神宮 内宮・外宮
第二話・伊勢神宮 外宮

伊勢神宮 外宮

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伊勢神宮外宮(げくう)を北御門参道(きたみかどもんさんどう)から参詣しました。手水舎(てみずや)が眼にはいってきました。参拝される場合はまずここで身を清めます。火除橋(ひよけばし)を通り右に御厩(みうまや)をみて、北御門鳥居(きたみかどとりい)をくぐりると、そこは空気の張り詰めた聖域です。緑の木々にかこまれ、白い玉砂利が美しい神苑を歩きます。伊勢神宮外宮(げくう)は、内宮の北西、高倉山(たかくらやま)のふもとにあり、参拝される場合は、外宮から内宮に向かうのが通常の順路です。

伊勢神宮外宮(げくう)は豊受大御神(とようけのおおみかみ)をおまつりし五世紀後半、雄略(ゆうりゃく)天皇の代に、丹波国(たんばこく)から伊勢のこの地に迎えられたといいます。内宮の鎮座から約500年後(のち)のことです。「日本人の魂のふるさと」伊勢神宮、ここには天地自然のうちに鎮(しず)まる神々に祈り願うこころの原点があります。左側に神楽殿(かぐらでん)右側に五丈殿、九丈殿、ちょうど90度に交差してたてられています。御正殿(ごしょうでん)に向かいます。

御正殿(ごしょうでん)に着きました。御正殿に祀られている豊受大御神(とようけのおおみかみ)は、稲霊(いなだま)とされ、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事をつかさどる神様です。また、養蚕(ようさん)をはじめたことから、五穀豊穣などすべての産業を守護する神として信仰されています。

正式なお参りの作法は、ニ拝二拍手一拝です。ここからは見えませんが、この中の建物は、唯一神明造りで内宮と同じですが、棟上に並ぶ鰹木(かつおぎ)が、内宮より一本少ない9本です。千木(ちぎ)の先端は外削ぎ(そとそぎ)です。ちょうど御正殿(ごしょうでん)の前に、川原祓所(かわらのはらいしょ)、三つ石と呼ばれています。ここは昔の祓い所で、今も遷宮の川原大祓(かわらのおおはらい)はこの場所でおこなわれています。以前は宮川の支流がここを流れていたなごりです。

亀石を渡ると風宮です。級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)をおまつりする風宮です。この神は、元寇来襲おりに、神風を吹かせたと伝えられています。土宮(つちのみや)は、大土乃御祖神(おおつちみおやのかみ)をまつる別宮です。古くからここ山田原(やまだのはら)の鎮守(ちんじゅ)の神としてまつられています。外宮第一の別宮 多賀宮(たがのみや)に向かいます。多賀宮(たがのみや)は小高い檜尾山の山上にあります。この100段の石段を登ります。多賀宮に着きました。多賀宮は、豊受大御神(とようけのおおみかみ)の荒御魂(あらみたま)をおまつりしています。山の頂きにあるため古くから高宮(たかのみや)と呼ばれていました。

伊勢神宮外宮、内宮は、日本人のこころのふるさとです。多賀宮をあとにして、順路は帰路となります。ここで、表参道からの道順を紹介します。表参道火除橋(ひよけばし)を通り右に清盛杉をみて、第一鳥居をくぐり第二鳥居をくぐると、右前方に神楽殿、真っ直ぐ奥が御正殿(ごしょうでん)です。