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読む 熊野古道・中辺路Ⅱ 第一話・大坂本王子~牛馬童子口

読む 熊野古道・中辺路Ⅱ
第一話・大坂本王子~牛馬童子口

熊野古道・中辺路Ⅱ-1

読む 熊野古道・中辺路Ⅱ

熊野古道は、2004年にユネスコ世界遺産として登録されました。この古道は、熊野三山、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社に詣でる道で、総称として熊野古道と呼ばれています。中でも、田辺から本宮・那智へ向かう中辺路は、平安時代に熊野詣でがさかんなおり、上皇や貴族、庶民達が蟻の熊野詣とたとえられた様に、足しげく通った道です。JR紀伊田辺駅からバスに乗って、滝尻バス停を起点にして、滝尻王子から、高原(たかはら)熊野神社、大門(だいもん)王子、大阪本王子から牛馬童子口までの約12キロメートルのウォーキングです。滝尻バス停から国道311号線を注意して横断し、芝川(しばかわ)にかった橋を渡ります。ここが石船川(いしぶりかわ)との合流地点です。「熊野縁起(くまのえんぎ)」には、「滝尻で水浴することは、右の川は観音を念じて浴す。左の川は薬師を念じて浴す」とあります。道順の右側に古道館があります。また、その先には、団体用に、駐車場、休憩施設とトイレがあります。ここが滝尻王子です。そのそばに、滝尻茶屋、語り部の手配、ウォーキングのグッズなども手に入れることができます。滝尻茶屋の牧さんにお話をお聞きしました。今日(こんにち)の熊野古道中辺路のウォーキングは、滝尻王子が起点になっています。この滝尻王子には伝承がのこっていて「熊野巡覧記」には、「これは奥州藤原秀衡(ふじわらひでひら)建立の地なり。小社数多くあり。秀衡夫婦、熊野へ参詣せし時、秀衡の室この所にて平産ありしかば、よろこびのあまり藤原代々の宝剣をこの社に奉納せし故、剣宮(つるぎみや)ともいひ伝ふとなり」とあります。次回番組は滝尻王子からねず王子までです。いよいよ熊野古道中辺路ウォーキングのスタートです。

熊野古道・中辺路Ⅱ 地図のご案内

熊野古道・中辺路Ⅰ

大坂本王子から小広王子まで

大坂本王子→牛馬童子口→牛馬童子像→近露王子→比曽原王子→継桜王子→中川王子→小広王子

協力:社団法人 和歌山県観光連盟

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