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読む 熊野古道・中辺路Ⅱ 第二話・牛馬童子口~牛馬童子像

読む 熊野古道・中辺路Ⅱ
第二話・牛馬童子口~牛馬童子像

熊野古道・中辺路Ⅱ-2

読む 熊野古道・中辺路Ⅱ

牛馬童子口、熊野古道中辺路道の駅を後にして、牛馬童子像を目指します。国道311号線を注意して渡ると、すぐに牛馬童子像への熊野古道の入り口があります。右牛馬童子像へ800メートルという標識が眼にはいってきました。ここからしばらくは急な上り坂になりますが、大半はゆるやかな登りや平坦な道です。この風景は、その上り坂から見たものです。牛馬童子口、熊野古道中辺路道の駅から牛馬童子像を経て近露王子への道は、熊野古道中辺路コースの中でも、一番の人気コースです。人気コースですので、ウォーカーとすれ違います。狭い古道ですので注意が必要です。そして声を交わすだけで楽しい古道です。このコースは、道の駅でバスを降りて、ウォーキングして、近露王子でバスに乗る全工程1.3キロメートル約30分から40分のウォーキングコースです。そして次に、湯峰温泉、川湯温泉、渡ら瀬温泉等に入ると言う楽しいコースです。旧の国道に一旦は出て、しばらく歩くとすぐに熊野古道へ・・・・道しるべがよく整備されていますので道に迷うことはありません。この道は、小石交じりの砂利の古道です。小鳥のさえずりがこころに沁みこみます。森林浴の極みです。すこしゆるやかな登り道が続きます。距離道しるべ24です。この地点が滝尻王子から12キロメートル地点です。緊急時には、この番号を伝えると救出していただけるとの事、心強いシステムです。木の根が這い出たり、石道であったり、落ち葉の敷きしめた道など熊野古道はいろんな表情を楽しめる道です。ここは落ち葉と、斜面にシダが群生している道です。この古道をこよなく愛したと言う南方熊楠の息遣いが聞こえてきそうです。ちっちゃなのぼりの道を歩みそして下り、その繰り返しの中、熊野の山の中にある自分を感じた時、熊野古道は人間が自然の中で生かされている事を実感できるウォーキングコースです。一里塚を通り過ごすと、道の真ん中に石が敷かれているコースに出ました。何だろうここだけ真ん中に石? あそうか、ここは湧き水が出て、道がぬかるむのでその時にこの石を渡ればいいように作られているようです。熊野古道、お見事です。ここからは平坦な道が続きます。古道の脇に新しい石碑「望郷の箸折峠(はしおりとおげ)」とあります。この地名は、花山院の熊野詣のおり、ここで休息して食事に生えていた葦(あし)をおって箸として使われたことから箸折の名が付いたと言うことです。この休憩ポイントの奥が今回のゴールです。木の根が這い出ている坂道を登ってゆくと、木々の間に静かにたたずむ牛馬童子像です。この牛馬童子像は、明治22年に作られ、花山院の旅姿をあらわし、牛と馬の両方にまたがっています。この牛馬童子像の奥に花山院の経塚があります。東京からおみえのご夫婦にお話をお伺いしました。ご夫婦とは、このあとご一緒に近露まで歩くことになりました。次回は、近露王子までの道を紹介します。

熊野古道・中辺路Ⅱ 地図のご案内

熊野古道・中辺路Ⅰ

大坂本王子から小広王子まで

大坂本王子→牛馬童子口→牛馬童子像→近露王子→比曽原王子→継桜王子→中川王子→小広王子

協力:社団法人 和歌山県観光連盟

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