トップに
戻る

読む 飛鳥遊歩道 第四話・橘寺~川原寺跡

読む 飛鳥遊歩道
第四話・橘寺~川原寺跡

飛鳥遊歩道-4

読む 飛鳥遊歩道

橘寺をあとにして、川原寺跡(かわらでらあと)へと向かいます。

飛鳥の一段とのどかな田園地帯をゆったりのんびり歩きます。この道は橘寺の参道でその道を逆走しています。道もよく整備されていて安全で歩きやすいコースです。目の前に大きく広がった広場が眼に入って来ました。車の通りがさかんな道を横断すると、ここが川原寺跡(かわらでらあと)です。

川原寺は、7世紀半ば、天智天皇(てんちてんのう)が母の斉明(さいめい)天皇が営んだ川原宮(かわらぐう)の跡地に創建した仏教寺院と言われています。日本書紀によれば、日本で初めて一切経書写(いっさいきょうしょしゃ)が行われた寺院とのことです。平安時代に焼失し、往時(おうじ)をしのばせるものはなにもなく、伽藍(がらん)だけがその足跡を今に伝えています。

現在、川原寺跡(かわらでらあと)は、南大門、中門、廻廊などがわかります。中金堂跡付近に建つ弘福寺(ぐふくじ)は、川原寺の法灯を継ぐ寺院です。今はその静けさの中に、歴史を刻んでいます。

次回は、石舞台までの道のりを紹介します。