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読む 飛鳥遊歩道 第八話・岡寺~酒船石遺跡

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第八話・岡寺~酒船石遺跡

飛鳥遊歩道-8

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西国7番霊場岡寺を後にして道中親しくなったウォーカーご夫婦とともに酒船石遺跡へ向かいます。ウォーカーご夫婦に道を教えて頂きながら、岡寺の脇の道、急な坂道を下って行くと左側にお寺さんの参拝者用の売店が現れます。その前の駐車場を横切ってしましました。「すみませーん」そしえ右へ、また車の交通量の多い道に出ました。この道を注意しながら歩くと、道標がありこちら酒船石とありました。「ああよかった」と独り言、その看板にそって進みます。

道中の風景が少し赤みをおびたしました。かなり陽が西に傾き出しています。夕日の中、美しい飛鳥の風景です。前方に道標が見えてきました。真っ直ぐ酒船石とあります。この一番細い土道を入ります。左右に竹林です。その竹林の入口に酒船石です。これも大きな石です。飛鳥は独特な巨石文化なのだろうかと思いつつよく見ると表面に丸いくぼみと細長い溝が彫られた花崗岩で、酒を絞るための物との推理から、酒船石と呼ばれるようになったといいます。

最近では庭園に水を引くための施設とする説が有力です。それにしても大きな石造物です。

酒船石を後にして酒船石遺跡に向かいます。美しい土道の竹林の間を抜けて下って行くと右下に遺跡が見えてきました。何かワクワクする物を感じました。進んでいくと亀型石造物の酒船石遺跡です。なるほど「大きな亀だ!」 飛鳥京観光ボランティアガイドの西本さんにお話をお聞きしました。大きな歴史のうねりを感じました。

次回は、蘇我入鹿の首塚、飛鳥寺までの道を紹介します。このシリーズの最終話です。