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読む 鞍馬街道・鞍馬山 第一話・叡山電鉄・鞍馬駅~由岐神社

読む 鞍馬街道・鞍馬山
第一話・叡山電鉄・鞍馬駅~由岐神社

鞍馬街道・鞍馬山-1

読む 蔵馬街道・鞍馬寺

ウォーカーステーションTVでは、鞍馬街道から鞍馬山のウォーキングコースを取材いたしました。

鞍馬寺仁王門から鞍馬の火祭りで有名な由岐神社、義経公供養塔、虎のこま犬のある本殿金堂、木の根道、奥の院魔王殿から貴船(きぶね)神社本宮、貴船(きぶね)神社奥宮(おくみや)を訪ねる所要時間4時間のウォーキングを紹介します。

京阪出町柳駅から叡山電鉄鞍馬線に乗り緑ゆたかなカエデが左右にせまる美しい鉄道線にのって32分、終点鞍馬駅まで乗ります。周りの風景を楽しんでいると鞍馬駅に到着です。鞍馬駅舎には、火祭りで使うたいまつや、物語で語られる義経の活躍する錦絵が展示されていて、ここが別世界の入り口です。なかなかいい雰囲気でワクワクさせます。取材がお盆休みの真っ最中ですので大変な人出です。鞍馬駅の前に大天狗のオブジェ、最初から記念写真のポイントです。「鞍馬山と天狗」とイメージが定着しているのようです。私も思わず近寄りました。鼻にばんそうこうが着いています。思わず「くくくと」一人笑いです。

いよいよ出発です。するとすぐに鞍馬山の解説板です。ここでうんちくを仕入れて、あらためて出発です。この日はあいにく朝から雨模様でこのあたりもシュッポリと濡れています。左右にお土産店、この先を左に曲がってもお土産店です。ここは木の芽煮が有名なようです。

しばらく歩くと目の前にいしの階段、この石段の上に鞍馬寺の仁王門があります。ゆっくりと自分のペースで登って行きます。雨模様というのに大変な人出です。「おっと、かわいい!」狐さんポーズです。ほんとに楽しそうです。きっといい写真撮れたことでしょう。こちらでも外国のお客さんの記念写真です。

楽しい会話の中を進んでいくと、仁王門です。この仁王門は、寿永(じゅえい)年間1182頃に建立されたもので、現存の仁王門は明治44年に再建されたものです。先程の女の子決めポーズです。こんどは「未来にかがやく美少女」でしょうか、ほんとにかわいい!さて、入山協力費200円をお支払いして、ここからが鞍馬寺です。前方に町石です。本殿までの道ヘリ示すもので、ここは8町石です。約880メートルの先に本殿ということです。美しい石段を登って行きます。この鞍馬山は霊山として知られ、密教による山岳修験(さんがくしゅげん)の場として栄えました。

鞍馬寺に伝わる「鞍馬蓋寺(あんばがいじ)縁起」によれば、鞍馬寺は鑑真(がんじん)の高弟鑑禎(がんてい)が宝亀(ほうき)元年770年に草庵を結び毘沙門天を安置したのがはじまりと伝えています。
登りきったところに、かわいい子供のお地蔵様、童形(どうけい)六体地蔵尊です。「ご無事にお参りください」と言っていただいてるようです。お手洗いも用意されていて、道といい、手すりといい、おもてなしの心が隅々まで行き届いています。

ここからが、清少納言が「枕の草子」で鞍馬寺の「ちこうて遠きもの」と書いた九十九折(つづらおり)と呼ばれる曲がりくねった参道のスタートです。右に多宝塔駅まで上がることができるケーブルがあります。足に自信の無い方はこれを利用すれば本殿までは近くなります。しかし、ウォーキングはこの名物の九十九折(つづらおり)を登ります。登って行くと清流音、夏の暑さの中で涼やかさを演出してくれます。しばらくは、この清流音とともに歩みます。

右側に赤い社、何だろう、立ち寄ってみました。するとこの社は、牛若丸に兵法を授けた武芸の達人、陰陽師(おんみょうじ)鬼一法眼(きいちほうげん)をおまつりしているとのこと、そのそばには魔王の滝があり、崖の上には護法魔王尊(ごほうまおうそん)が祀られていました。

鬼一法眼(きいちほうげん)の社を後にして進んでゆくと、由岐神社拝殿が見えてきました。由岐神社は鞍馬寺の内側にあるので、鞍馬寺の一部のように見えますが、実は違うのです。天慶(てんけい)3年940年に平安京の北方の鎮(しずめ)を目的として創建されたと言われています。例祭の火祭りは、その時に里人がかがり火をもって神霊をお迎えしたことに由来します。

前方に神木(しんぼく)の大杉が眼にはいってきました。この神木の横の石段を登ります。急な階段ですので、ここにも手すりが設けられています。登りきるとご本殿です。お祈りする人が絶えません。

次回は、義経供養塔をへて、鞍馬寺本殿金堂までをおおくりします。