ウォーキングの姿勢

疲れにくい健康な身体をつくるには、正しい姿勢を保ちながらウォーキングすることが必要です。 悪い姿勢は、体の歪みの原因となります。悪い姿勢を直さないままウォーキングを続けるとますます歪みがひどくなり、せっかくのウォーキングが逆効果となってしまいます。 日常の普段から正しい姿勢で生活し、歪みのない健康な体をつくるとともに、美しい歩き方を身につけ、継続することで効果が出てきます。
健康は正しい姿勢から
歪みや身体的なくせは、日常の悪い姿勢が習慣となって起こります。 悪い姿勢を直さずにいると腰痛や肩こり、膝の痛みの原因となってしまいます。まずは、正しい姿勢をとることを心がけ身体の歪みを直しましょう。
重心の位置の見つけ方
- 足を肩幅ぐらいに開き、余分な力を抜いて楽な状態で直立します。
- 次に、足の親指の付け根に体重をかけていきます。少しずつ体重をかけていくと、ある時点から太ももの前側やからだの前面に力が入ってきます。
- 太ももの前面に力が入った時点で、次に重心を少しずつ親指の付け根から後ろ側、かかとの方に体重を移していきます。 するとだんだん、太ももの前面の力が抜けて楽に立てるポジションが見つかります。
- さらに重心をかかとの方へ下げていくと、また全身に力みが起こります。
- 重心のベストな位置は、3)の前に傾きすぎず、後ろに下がりすぎない位置で、全身のどこにも余計な力が入っていない位置が正しい位置となります。 イメージとしては、両足の土踏まずのかかと側の辺り(内側のくるぶしの真下)に左右どちらも同じように体重がのっているようなイメージです。
内くるぶしの下に重心をおくと、脚の前後の筋肉や腹筋と背筋のバランスがよくなり、長い時間で も疲れずに自然な姿勢で立っていることが可能になってきます。 これがベストな重心の位置と言えます。
正しい姿勢の立ち方のチェック
自分の重心のバランスが分かったら、次は正しい姿勢についてチェックしてみましょう。
全身の写る鏡やビデオで撮影して、頭から足先までひとつずつ確認してみましょう。
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チェックポイント
- 頭・・・・・まっすぐ上方から糸でつられている感覚で上に引き上げます。
- 目・・・・・なるべく遠くを見るようにし、目線はやや上向きにします。
- あご・・・・地面と平行になるよう、あごを前に出しすぎたり引きすぎたりしないように。
- 首・・・・・前後や左右に傾かせず、まっすぐに起こします。
- 肩・・・・・力まず左右の肩の高さを揃え、地面と平行になるよう意識します。
- 腹部・・・・胸を開くようなつもりでお腹を軽く引き上げます。
- 背後・・・・猫背にならないよう背筋を緊張させ、上方に引き上げます。
- ひざ・・・・ひざの両側は軽くつけます。
- かかと・・・かかとの内側を軽くつけます。
- つま先・・・両足の親指の間は2~3センチ程度開けます。
正しい立ち方ができるようになると、効果のあるウォーキングが行えるようになるだけでなく、見た目もすっきりと美しく、身のこなしもスマートになります。

ウォーキングの豆知識+PS -目次-

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第一章 ウォーキングの基本
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第二章 ウォーキングの効果
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第三章 さまざまなウォーキング
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第四章 new ウォーキングハイキングの足の手入れ
- 足のセルフチェックと足の手入れ方法
- 足のむくみの予防とその解消方法
- ウォーカーのひざのトラブルの原因と予防方法
- 足のマメの予防とマメの治し方
- 足の爪の手入れ方法
- ウオノメやタコの原因とできてしまった時の手入れ方法
- 火照った足の疲れを翌日に残さないための手入れの仕方
- 疲れた足をすばやく楽にできるストレッチ
- 足全体の疲労回復に効果的なマッサージと開脚運動の仕方
- 健康な足づくりに役立つ足指のストレッチ
- 靴ずれの原因と予防
- 水虫予防の手入れ方法とポイント
- 足の爪とカカトのための週1回の特別な手入れ方法
- つま先や足首の冷えに効果的な簡単な手入れストレッチ
- ウォーキングで活用したいテーピングのやり方
- 保湿クリームを使った足の手入れ方法
- 足底筋膜炎を予防する足裏の手入れ方法
- ハンマートゥの原因と予防、改善ストレッチ
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第五章 new ウォーキング中の応急手当の基礎知識
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第六章 new ウォーキンググッズの基礎知識
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第七章 new マッサージの仕方と入浴方法
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特別章 ウォーキング・ハイキングいろんなリスト