ウォーキング中の捻挫、切り傷の応急手当
ウォーキングの途中で思わぬケガをしてしまう事があります。この時、適切な応急手当をすると、その後の回復にかかる時間が大きく変わってきます。また、応急手当後は必ずすぐに専門の医師の診断を受けてください。
捻挫の応急処置
足場の悪い所やちょっとした段差で足首をひねってしまった時は、無理をせずすぐに休んで次の手順で処置をしましょう。
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すぐに靴、靴下を脱がせる
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横になりベンチなどに足を乗せるなどして、足首が心臓よりも高い位置にくる姿勢をとる(腫れの予防)
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患部に濡れタオルや水を入れたビニール袋などを当て、患部を冷却(アイシング)する
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腫れがひどくなるようであれば、足首が90度の角度で固定されるようにバンダナや包帯などを巻き、患部を圧迫し、その上から濡れタオルや水を入れたビニール袋などで更にアイシングを続ける
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この応急手当方法をRICE(ライス)処置と言います。この処置をする事によって、捻挫を早く回復させることができます
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RICE処理とは
Rest--------------安静
Ice----------------冷却
Compression-----圧迫
Elevation---------挙上(きょじょう)持ち上げること
切り傷の応急手当
転倒などで切り傷を負ってしまった場合は、すぐに出血を止める処置をしましょう。
他人の傷口を処置する場合は、直接血に触れないように注意してください。
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切り傷の応急手当の実際
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傷口についた土などを(水で洗うなどして)よく落とし、傷口を消毒液で消毒する。水はミネラルウォーター(飲み水)を使いましょう
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出血を抑えるため、傷口を心臓より高い位置に上げる
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傷口に清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを当て、その上から傷口を手で強く押さえる
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ガーゼやハンカチに血がにじみ出てきたら、もう一枚重ねて傷口を押さえる。これを何度も繰り返す
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それでも血が止まらない場合は、傷口と心臓の間にある「止血点」を指で押さえ傷口への血流を止めます(止血点を押さえる場合は、30分に1度3~5分程、必ず力を緩めましょう。)
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出血が止まったら、傷口に清潔なガーゼやハンカチを当て、包帯やバンダナなどで固定する
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各部の止血点(各部位の動脈部分)
足---------足の付け根(股の内側)
腕---------二の腕の内側(力こぶの下あたり)、わきの下、鎖骨のくぼみ
指---------指の付け根
額---------こめかみ
あると便利な応急手当グッズ
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ウォーキング中に携帯しておくと安心なグッズ
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バンソウコウ (色々なサイズがあると便利)
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滅菌ガーゼ
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包帯(もしくは伸縮性のあるテーピング)
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消毒液
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応急処置グッズを携帯していない場合の代用できるもの
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清潔なハンカチ、バンダナ、タオル
バンソウコウやガーゼ、包帯の代用になります -
ミネラルウォーター(飲み水)
消毒液の代用として、傷口の汚れを流せます
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応急処置後はケガの状態を自己判断せず、必ず速やかに専門の医師の診断を受けることをおすすめします

ウォーキングの豆知識+PS -目次-

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第一章 ウォーキングの基本
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第二章 ウォーキングの効果
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第三章 さまざまなウォーキング
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第四章 new ウォーキングハイキングの足の手入れ
- 足のセルフチェックと足の手入れ方法
- 足のむくみの予防とその解消方法
- ウォーカーのひざのトラブルの原因と予防方法
- 足のマメの予防とマメの治し方
- 足の爪の手入れ方法
- ウオノメやタコの原因とできてしまった時の手入れ方法
- 火照った足の疲れを翌日に残さないための手入れの仕方
- 疲れた足をすばやく楽にできるストレッチ
- 足全体の疲労回復に効果的なマッサージと開脚運動の仕方
- 健康な足づくりに役立つ足指のストレッチ
- 靴ずれの原因と予防
- 水虫予防の手入れ方法とポイント
- 足の爪とカカトのための週1回の特別な手入れ方法
- つま先や足首の冷えに効果的な簡単な手入れストレッチ
- ウォーキングで活用したいテーピングのやり方
- 保湿クリームを使った足の手入れ方法
- 足底筋膜炎を予防する足裏の手入れ方法
- ハンマートゥの原因と予防、改善ストレッチ
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第五章 new ウォーキング中の応急手当の基礎知識
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第六章 new ウォーキンググッズの基礎知識
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第七章 new マッサージの仕方と入浴方法
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特別章 ウォーキング・ハイキングいろんなリスト