トップに
戻る

ウォーキングの豆知識 - “熱中症”の中身である日射病と熱射病、それぞれの応急手当

“熱中症”の中身である日射病と熱射病、それぞれの応急手当

強い日差しの下、湿度が高い環境でウォーキングを行う際に気をつけたいのが、日射病と熱射病。どちらも“熱中症”とひとくくりにされがちですが、応急処置の仕方はそれぞれ違います。

熱中症にかからないために

熱中症とは高温多湿などが影響し、体温が上がりすぎた場合や脱水症状に陥った場合などに起こる様々な症状(熱疲労、熱痙攣、熱失神、熱射病、日射病など)の総称です。文字通り「熱に中(あた)る」ことによって発生する病気で、特に紫外線が強く気温が高まる梅雨時から真夏、秋口にかけてのウォーキングでは十分な注意が必要です。
症状の出方は人によって個人差があるため病態を明確に分けることは難しく、複数の症状が同時に見られる場合もあります。そのため、まずは予防をしっかり心がけましょう。

熱中症予防のポイント

熱中症の予防には、高温によるからだへの負担を軽減する。水分やミネラルの補給を心がけ。日頃から十分な睡眠とバランスの良い食事、節酒やウエイトコントロールなどの体調管理を行うことが大切です。

  1. ウォーキング中の対策
    1. こまめに水分補給(ミネラルも補給できるスポーツドリンクがオススメ!)を行う

    2. ウォーキングの合間に涼しい場所で十分に休憩を取る

    3. 直射日光を避けられる木陰や涼しい場所(地下街など)をウォーキングコースにする

    4. 熱のこもりにくいウエアを着用し、帽子をかぶる

    5. 熱中症の初期症状(胸部あたりの皮膚が赤く発疹する、めまい、立ちくらみ、吐き気、頭痛、疲労感、下肢や上肢の筋肉の痛みやけいれん)が見られたら、すぐに休憩し水分を補給する

ウォーキング中の日射病と熱射病、それぞれの応急処置

長時間、暑さの中にいると体温は徐々に上昇し始めます。この 時、からだには体温を一定に保とうとする機能が備わっているので、汗をかいたり皮膚の毛細血管を拡げて体温を逃しやすくしたりといった生理作用が働きます。しかし、こうした生理作用が体温の上昇に追いつかず度を超してしまうと、バランスを崩し、体温調整機能が働かなくなってしまい、重度の熱中症(日射病 や熱射病)を引き起こしてしまう、と考えられています。

もしも、熱中症の初期症状の段階でケアをしても体調が回復しない場合には、日射病(または熱射病)の可能性があるため、直ちに木陰など涼しい場所に移動 し、衣服やベルトなどをゆるめ、靴を脱がせてから応急処置を行ってください。また、なるべく早く病院などに連れて行き適切な処置を受けてください。日射病 と熱射病の応急処置はそれぞれ次のとおりです。

  1. 顔色が赤いときは「日射病」その応急措置方法

    日射病の場合はあまり汗が出ず、息づかいが荒くなる特徴があります。また、高血圧となり顔色は赤くなります。

    1. 頭を高くして寝かせる

    2. 体温を下げるため、脇や首の後ろ、脚の付け根などに水で濡らしたタオルまたは氷などを当てて、風をあおり、風をおくります(気化熱でからだを冷ます)

    3. 水分(冷たすぎるものは避ける)をたっぷり与える

  2. 顔色が青いとき「熱射病」その応急措置方法

    熱射病の場合は息づかいが弱く冷や汗をかいている場合が多いです。血圧が下がるため、顔色は血の気が引いて青っぽくなります。

    1. 地面に寝かせ、足の下に鞄などを置くなどして足を心臓より高くする

    2. からだを冷やさないよう、タオルや衣服をかける

    3. うす目の食塩水(食塩の濃度は0.2%程度)を時折少量ずつ飲ませる

  3. 熱中症は自覚しにくいため、できるだけ複数人で歩くようにし、お互いの体調や様子を確認しあいながら歩くと良いでしょう。
コースを動画で見る コースのマップを探す 参加できるイベント ご利益がわかる アプリでウォーキング

ウォーキング豆知識

ウォーキングの豆知識+PS -目次-

ウォーキングの豆知識-目次-
  1. 第一章 ウォーキングの基本

  2. 第二章 ウォーキングの効果

  3. 第三章 さまざまなウォーキング

  4. 第四章 new ウォーキングハイキングの足の手入れ

  5. 第五章 new ウォーキング中の応急手当の基礎知識

  6. 第六章 new ウォーキンググッズの基礎知識

  7. 第七章 new マッサージの仕方と入浴方法

  8. 特別章 ウォーキング・ハイキングいろんなリスト