ウォーキング中の虫さされ、かぶれの応急手当
緑の多い森林や山、川辺などを歩く際は、虫にさされたり、毒性のある植物に知らぬ間に触れたりして皮膚がかぶれないよう注意が必要です。
もし、ウォーキング中に虫さされやかぶれに気づいた場合は適切な応急手当を行い、必要があれば皮膚科などで診察を受けましょう。
ウォーキングには長袖、長ズボンが基本
本格的なトレッキングと比べて運動量や装備が軽くなるハイキングや里山ウォーキングでも、はじめて訪れる場所ではどんな道を歩くか分からないので、基本的には長袖・長ズボンを着用するようにしましょう。
特に、藪(やぶ)の中を歩くような状況では、虫さされや植物によるかぶれの危険性が高まります。自然の中にはウルシのように直接触れなくても、そばを通る だけでかぶれるほど毒性の強いものもあるので(症状の出方は個人差があります)、できれば手袋も用意しておき、首周りはタオルなどで保護しておくと安心です。
ウォーキング中の虫さされ、かぶれの応急手当
山の中や森林などで遭遇しやすい、代表的な虫としてハチやガ、ガの幼虫(毛虫)、ダニ、ヤブカ、アブなどが挙げられます。また、かぶれを引き起こす植物としては、ウルシ科の植物の他、オニグルミやセンニンソウ、イラクサなど山野の意外と身近に見られる植物も挙げられます。
虫さされやかぶれの応急処置の仕方は少しずつ違いますが、異常を感じた場合は慌てず、それぞれ次のような処置を行ってください。いずれも患部をこすったり、痒いからとかき傷を作ったりしないようにしましょう。
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ハチにさされた場合
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安全な場所にまずは避難します(ハチの巣がそばにあることが多いので、身を低くしてその場から離れる)
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ハチの毒液は水に溶けやすい性質があるので、さされた場所を強くつまみ、毒液を絞り出すようにしながら、患部をよく水で洗い流します
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ミツバチにさされた場合は、患部に毒針が残ってしまうので針をピンセットで抜くか、指ではじき飛ばしてください
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毒を洗い流したら、患部に軟膏を塗ります
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ガやガの幼虫(毛虫)にさされた場合
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水で患部をよく洗い流します
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ガやガの幼虫に触れると、細かい毒毛が皮膚に残りやすく、これがかぶれの原因になるので絶対にこすらないようにしてください
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毒毛を取り除くには、テープや絆創膏など粘着性のあるものを患部にそっと当てて取ります
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その後、患部に軟膏を塗ります
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ダニ・ヤブカ・アブなどに吸血された場合
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毒液を絞り出します
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その後、患部を水でよく洗います
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患部に軟膏を塗ります(日常にいるカなどにさされた場合、痒みがひどくなければ軟膏を塗るだけでもOKです)
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痒みがひどい場合には、抗ヒスタミン剤を内服する方法もあります
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ダニ類は早めにピンセットなどでつまみ取るようにします
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マダニのように吸着してから時間が経つと口の部分が切れて取り除きにくくなってしまった場合には、皮膚科を受診して除去してください。
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植物によるかぶれた場合/h5>
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患部をよく水で洗い流します
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軟膏を塗った後、患部にアイスパックなどを当て冷やします
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できれば、何の植物が原因でかぶれたのかを確認し、応急処置後に病院で診察を受けるようにしましょう
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WSTV豆知識の動画 こちら
蜂やガの幼虫(毛虫)に刺されたりウルシにかぶれたら

ウォーキング救急対応編

ウォーキングの豆知識+PS -目次-

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第一章 ウォーキングの基本
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第二章 ウォーキングの効果
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第三章 さまざまなウォーキング
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第四章 new ウォーキングハイキングの足の手入れ
- 足のセルフチェックと足の手入れ方法
- 足のむくみの予防とその解消方法
- ウォーカーのひざのトラブルの原因と予防方法
- 足のマメの予防とマメの治し方
- 足の爪の手入れ方法
- ウオノメやタコの原因とできてしまった時の手入れ方法
- 火照った足の疲れを翌日に残さないための手入れの仕方
- 疲れた足をすばやく楽にできるストレッチ
- 足全体の疲労回復に効果的なマッサージと開脚運動の仕方
- 健康な足づくりに役立つ足指のストレッチ
- 靴ずれの原因と予防
- 水虫予防の手入れ方法とポイント
- 足の爪とカカトのための週1回の特別な手入れ方法
- つま先や足首の冷えに効果的な簡単な手入れストレッチ
- ウォーキングで活用したいテーピングのやり方
- 保湿クリームを使った足の手入れ方法
- 足底筋膜炎を予防する足裏の手入れ方法
- ハンマートゥの原因と予防、改善ストレッチ
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第五章 new ウォーキング中の応急手当の基礎知識
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第六章 new ウォーキンググッズの基礎知識
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第七章 new マッサージの仕方と入浴方法
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特別章 ウォーキング・ハイキングいろんなリスト